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2005年5月19日 (木)

法華経寺祖師堂

千葉県市川市中山2-10-1
1678

 都内から首都高と京葉道を利用するとすぐに着いてしまうくらい東京寄りの千葉県市川市。中山競馬場のほど近くに日蓮宗の大本山法華経寺はあります。

 京成線の駅から続く門前町の坂を登り、緑豊かな境内に入り、アイストップになっている五重塔目指して歩くと、やがて左手に祖師堂の雄大な姿が視界に現れてきます。

 このお堂は比翼入母屋造と呼ばれる特殊な造りの屋根を持っていて、まるでふたつの建物が繋がったように見えます。以前には巨大な入母屋造でしたが、平成9年に完成した大改修で創建当時の姿に戻されました。

 現存する比翼入母屋造の建物としてはもうひとつ岡山に吉備津神社があります。そちらを訪れた時も非常に強い印象を受けましたが、この祖師堂も周辺環境が普通の住宅地である不利はあってもインパクトでは劣りません。

 この法華経寺は日蓮が最初に開いた寺院で、境内の最も奥に位置する聖教殿にはかの有名な『立正安国論』などの国宝級文書が収蔵されています。ちなみにこの聖教殿の建物も日本ではなかなか見られない巨大ストゥーパ建築で、設計は異才伊東忠太。これと池上本門寺の宝塔は強烈なので見て損はありません。

 日蓮はいわずと知れた信念の人、というかそこまでやるかの人。『立正安国論』なんか、無謀としか言いようがありません。しかし、その不撓不屈こそが彼の真髄であったわけで、その教義を受け継いで広めていくなら日蓮宗の寺院はそれなりのスタイルを持っていて欲しいと勝手ながら思っています。

 そういう意味では、この法華経寺の祖師堂はなかなか良いのではないでしょうか。大きな思想の翼を広げて飛び回った日蓮の破天荒さをよく表していると思います。

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