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2006年3月22日 (水)

出雲大社

島根県出雲市大社町杵築東
1744

 天の伊勢神宮、地の出雲大社。天照と素盞雄のどちらを好むかで、その人の嗜好(思考)が分かるってものである。(境内のあらゆる所に伊勢の式年遷宮ポスターが貼ってあったのにはがっかり)

 さて、とにかく巨大であることが強調される出雲大社だが、率直に言うとそんなに大きいと感じなかった。そんな馬鹿なと一笑に付されようとも、私の印象はそうだ。
 原因はいくつか考えられる。瑞垣のせいで近くに寄れないことがまずあげられる。遠くから見るので視線が水平に近くなり、見上げる形にならないのはつらい。
 そしてもうひとつはロケーション。出雲大社の背後には山が迫っており、そのスケールに埋もれてしまう感じが否めない。『口遊』にあるように東大寺大仏殿をも凌いだとする威容を想像するならば、やはり伝説の通り十六丈(48m)の高さが欲しい。

 もっとも本殿に近づいて見られるのは背面で、ここからだと見上げる感じも出て迫力が増す。部材ひとつひとつのサイズが見えてきて、木構造と巨大さのミスマッチが詰め寄ってくる。
 瑞垣なんて取り払ってしまえばいいのにと思う。そういう権威主義的なのは伊勢に任せておけばいいのだ。大黒様には似合わない。

 

出雲大社の平面はとても変わっている。それは神座の向きが建物の向きと合致しないからである。本殿は南を正面として建てられているが、神座は西を向いている。この写真は本殿を横から見ているが、それでいて神座の正面になっているというわけだ。神様と向き合ってお参りしたい人のため、しっかりと賽銭箱も用意されている。

 あえて正統的なものから外した造られかたに、出雲の矜持が見える。

 本殿の西側、つまり神座の正面に細長い十九社と呼ばれる社がある。その名のとおり小さな社が沢山連なっている面白い建物で、10月(出雲では神在月)に全国から集まった八百万の神がお泊りになる。だから今は誰もいない留守の社。

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